発酵ってこんなにすごい!発酵のチカラ
お米は、こうして日本酒に生まれ変わります
日本酒ができるまで
日本酒は、麹菌と酵母菌によって発酵します。
酵母菌は、お米の中のデンプン質やたんぱく質が大きく分解できないため、まず麹菌によって小さく分解します。麹菌の働きで、デンプンは糖分に、たんぱく質はアミノ酸に分解されます。
そして、糖分やアミノ酸を酵母が分解し、アルコールが生まれます。
辛さと甘さの秘密はアルコール発酵に!
お米の中のデンプンが糖分に分解された後、酵母のチカラによりアルコールが生まれます。
甘口のお酒はこの糖分が多いお酒ということで、辛口のお酒は辛口成分が存在するわけではなく、糖分が少ない(アルコール発酵が進んだ)お酒だといえます。
甘口辛口の指標は「日本酒度」
日本酒度とは、清酒を純粋な水と比較した重さ“比重”の単位です。水より重いもの、つまり糖分を多く含んだものを、マイナスで表します。
マイナスの値が大きいほど糖分の多いお酒=甘口のお酒。プラスの大きいお酒ほど相対的に辛口のお酒であると表現します。
- A:はんなり酒
- B:美人酒
- C:女酒
こたえ:C
灘地方で酒造りに使われる宮水は、ミネラル分が多い硬水で、発酵が早く進むため、辛口タイプの力強いお酒になる傾向があります。
一方、伏見のお酒は、仕込に使われる水がミネラル分が少ないやや軟水で、口当たりのやわらかい甘口のお酒になります。そのため、「灘の男酒」に対して「伏見の女酒」と表現されてきました。