発酵ってこんなにすごい!発酵のチカラ
びっくり!ナタデココも発酵の仲間
コリコリっとした不思議な食感が特長のナタデココは、フィリピン発祥の伝統食品。 ココナッツの実の中にあるココナッツジュースに、酢酸菌の一種「ナタ菌」を入れて発酵させると、表面に膜ができあがり、これがナタデココとなります。
発酵中にナタ菌がセルロースという食物繊維を出すことで、ココナッツジュースが固まり、独特の食感を生みだすのです。
チョコレートがおいしくなるには発酵が欠かせない!
チョコレートの原料「カカオ豆」は、カカオの樹に実るカカオポッドという実の中に入った種子のことをいいます。 この種子をカカオポッドから取り出し、パルプと呼ばれる種子についた果肉と一緒に発酵させ、十分に乾燥させたものが私たちの良く知る「カカオ豆」となります。
この発酵の際に成分が変化して、カカオ豆独特の香りや健康成分ポリフェノールが作られるのです。
甘〜い香りのヒミツは発酵のマジック!
お菓子の香り付けに欠かせないバニラは、ラン科の植物のサヤを加工したもの。はじめは何の香りもしませんが、乾燥と発酵を丁寧に繰り返すことで熟成が進み、あのバニラ特有の甘い香りが生まれます。
ヨーグルトだけじゃない!乳酸発酵の意外な食品
乳酸発酵と聞くとヨーグルトやキムチなどを思い浮かべると思いますが、意外な食品も乳酸発酵によってできているのです。
- ・【例えば「メンマ」も!】茹でたタケノコを塩漬けし乳酸発酵させた後、乾燥させるとメンマができます。
- ・【例えば「サラミ」も!】外国ではポピュラーなイタリアンサラミは、生肉を乳酸発酵させて作ります。
- ・【例えば「ザワークラウト」も!】本来の作り方は酢漬けではなく、漬け込むことで乳酸発酵し、酸味がつきます。